上梓
SNSでも投稿しましたが、この度KADOKAWAさんから本を出版する事となりました。
私として初めての出版でして、ひと仕事を終えてホッとしております。「本を書くってこういう感じなのか」と色々と勉強にもなり楽しめた充実の期間でした。兎にも角にもまずは皆様にお礼申し上げます。皆様のお引き立てのお陰様です。
ありがとうございます。
今年の2月に担当者さんからお話しを頂き、そこから打ち合わせと執筆の濃密な日々の始まりでした。最初はKADOKAWAさんみたいな大手から本当にオファー来るか?とちょっと疑いました。私の知り合いにそういうイタズラをしそうな人間が居るので一瞬そいつの顔が浮かびましたよ(苦笑)本当のオファーでしたのでそこから執筆作業が始まって行っていくのですが、しかし本を一冊作るのは本当に大変な作業でした。
去年の10月にこのホームページがオープンし、11月に神戸のナカムラクリニック施術がスタートし、そこからは慌ただしくて大変だったのですが、そんな時にこそ出版というまた大変なお話しが来るもので、この半年間はもう本当によく覚えていないぐらいの忙しさの情報量で進みました。
本業で毎日21時ぐらいになりますので、そこから食事を食べて入浴して深夜に執筆作業という毎日でした。色々な仕事をして来た私ですので大抵の仕事の大変さや忙しさはそれなりに知っているつもりですが、今回は産みの苦しみを伴う濃密な期間でした。
しかし振り返ればとても充実したものです。またひとつ「人はこれぐらいの仕事はこなせる」の水準が上がったと思います。
書く内容は常々整体指導や座学で言ってきた事ですので、そこはそんなに苦労はありませんでした。しかし問題は文体というか日本語の整理というか、私は「投げっ放す」文章を書く傾向があるので編集担当の人との確認編集作業が増えました。投げっ放さないできちんと最後まで結論を書く必要のある本を作るのが今回の仕事です。Twitterやブログでどれだけ楽に好き勝手書いていたのかをよく思い知りました。
文章をより正確に、わかりやすく、流れを綺麗に整えるのはまさに文章の整体です。
編集担当の方は様々な著者と仕事をされる中でそのノウハウを培って来られたと思います。著者を立てつつも最終的に読者に届くものにする。読者と著者の橋渡し。著者一人で完結する文章には切れ味があってそれも良いですが、様々なプロがノウハウを投入し合って一冊の形になった書籍の価値がよく分かりました。
本の内容的には第一章で骨格の力学、その矢印の重要性の解説。第二章で心理や考え方の重要性。最後に日常の動作において何をポイントにするかを纏めました。特殊な専門的な体操ではなく、日常動作がいかに大事かを知って欲しいのが私の整体です。我々は日頃の日常の生き方で今の自分の肉体を作っています。特殊な体操やストレッチで今の体を作ったのではありません。だからその日常動作から見直すのです。近いところから近いところから。近いところは面白みがないので我々はついつい遠くに目がいく生き物です。そこに罠があるので、今回はそこを絶対に書きたかったのでとても満足しています。
自分が書きたい事はついつい調子に乗って悪い癖の文体になるのですが、そこにプロの編集が入る事でとても分かりやすいものになりました。ただ私の文章にはそれなりのファン()が居て、よくある文章になっては魅力が半減だとも言われました。でも大丈夫です。私はこっそりこの本には魔法をかけてあります。最初は気付かない。でも勝手に発動する魔法です。ナカムラクリニックの中村院長は「知る者は言わず、言う者は知らず」と語って私の本をご紹介頂きましたが、表面的に書いてある文字の奥に、私が大切にしている事を潜ませました。その魔法はきっと皆さんの生命力を勝手に向上させるものだと思っています。
発売は8月25日(Amazonは8月26日)
全国の書店で新刊コーナーに並ぶそうです。
どうぞよろしくお願い致します。
体から出てきた言葉を書いて行こうと思います。 読んでくださってありがとう。
- 平成15年5月より奈良県大和郡山にて開業。奥中式腹部調律整体を中心にして体から余計な力を排除し、骨格を正して重力と親和させます。生きていくのに本当に必要なものは自分の中から湧き上がる。お問い合わせはお問い合わせフォームよりお願いいたします。