整体マインドマップ
マインドマップというのをご存知でしょうか。
A4とかA3の紙やPC画面の中央に「自分」を置いて、その周囲に将来の予測や願望、予定などを書き込み、マップ化して自分の状況を整理したり計画を見通すのに昨今よく使われるものです。
人間関係の状況確認や、あらためて誰がどの立ち位置なのかを再確認するのにも用いられたりしていますね。
私はこのマップを整体にも導入しています。名付けて「整体マインドマップ」。
私が整体でマインドマップを導入する目的は明確で、それは最後に結論として申し上げます。
まず初めに「距離」の概念を再確認します。
中央に自分を置き、次に「家族」「他人」という様に、どう考えても距離の近い遠いがハッキリ分かっているものを書いて行きます。
当たり前ですが、どこの誰だか分からない他人よりも家族の方が近いです。
近いか遠いかだけが分かれば良いのです。ここで言いたいのは、近くのものと良い関係性が築けないのに、より遠くのものと良くなろうとしても出来ないでしょ?という近遠が再確認できればOKです。
(家族とは上手くいかないけど、他人となら上手くやって行けるとかって話はここでは必要ありません^^;)
次に、ここからが整体マインドマップに入って行くのですが、今度は用紙全体を「自分」として捉えます。
全部が自分の事として書きますが、より中央の方が簡単な事を書き、用紙の端っこに行くほど難しい事や高い目標を書きます。
こんな感じで。端っこに書く方の内容はどうでも良いですが、中央付近に書く事は重要です。
整体マインドマップですから。
そうです、「綺麗に座る」とか「腕を上げる」とか、あまりに普段気にしていない様な、目標に上がってこない様な「より近い身体動作」を書きます。当たり前にやっていると思っている近い身体動作を書きます。
整体マインドマップですから。
もうお分かりでしょうか。そうです。「座る」や「腕を上げる」様な、項目にすら上がって来ないような、当たり前にこなしているような「近い」事こそ重要で、これが綺麗に真っ当にできない者が、より遠くにある事柄をどうやって成すのか、という非常に厳しい目で自分を再確認する為にマインドマップを使います。
自分の腕を綺麗に上げられない者が、社会を良くするとか、そんな事できますかね?という理屈です。
厳しいですねえ。しかし、真理です。
整体マインドマップですから。
人は、往々にして自分の課題を誤魔化す為に、より遠くの目標を「利用」します。
それも一つの生きていくコツとも言えるし、世の中はそれで回っているとも言えます。
より遠い話題を遠くの人と共有し、今日も一日自分の課題に向き合う事を忘れる事ができた。今日も良かった。さらに遠くの話題を持って来てくれる人はヒーローで、アイドルで、良い人だと。
でも実際に自分を良くして行くのは、より近くの面倒臭くて面白みのない事の積み上げでしか良くなりません。その究極の物理面の再確認を整体マインドマップで整理します。
自分の腕を綺麗に前に出す。この事がもたらす充実は、あなたの底力としてあなた自身を次の遠くの課題をクリアさせて行く根拠になります。
より近いところから整えるのが、整体です。
体から出てきた言葉を書いて行こうと思います。 読んでくださってありがとう。
- 平成15年5月より奈良県大和郡山にて開業。奥中式腹部調律整体を中心にして体から余計な力を排除し、骨格を正して重力と親和させます。生きていくのに本当に必要なものは自分の中から湧き上がる。お問い合わせはお問い合わせフォームよりお願いいたします。